私自身も自らの経験をもってイチ押しするアルクの英語学習教材「1000時間ヒアリングマラソン」。
そのアルクの「マラソンシリーズ」として提供が始まったのが「TALKING Marathon(トーキングマラソン)」です。
英語耳を鍛えるだけじゃなくて、スピーキング力も鍛えたい、という方は多いと思います。
確かにTOEIC対策やリスニングを鍛える教材は山ほどあるものの、スピーキング力を鍛える教材ってなかなかありませんよね。
かといって、英会話教室に通うのも高いし時間もない。
そのような方のために、アルクが提供を始めた「TALKING Marathon(トーキングマラソン)」を、アメリカ留学経験、海外で働き、TOEIC925点を持っている私が、辛口に評価してみました。
Contents
アルクのTALKING Marathon(トーキングマラソン)とは
スマホで簡単英会話トレーニング!
このキャッチフレーズでスマホで手軽に英会話の話すトレーニングができるのが「トーキングマラソン」。
「トーキングマラソン」の大きなポイントとしては以下の3つがあります。
- 1回5分から!スキマ時間を利用してトレーニングできる
- 瞬時に英語で返せる能力をトレーニング
- 520の頻出フレーズを短い会話の中でトレーニングして身につける
①1回5分から!スキマ時間を利用してトレーニングできる
ひとつの会話シーンがとても短く、1回5分もあれば十分にトレーニングできるので、ちょっとしたスキマ時間を使ってトレーニングできます。
短いけど、実際の英語の会話でもよくつかわれる表現が厳選されているので、それを何回もトレーニングすることでしっかり身につき、実際の場面でもぱっと口をついて学んだ表現が出てくるようになります。
②瞬時に英語で返せる能力をトレーニング
会話ごとに自分が発話する表現が日本語で表示されるのですが、それに6秒で反応しなければいけません。
このトレーニングを色々な表現で何度も繰り返し練習することで、英語で反応できる瞬発力を鍛えます。
これってすごく大事で、実際に外国人と話をしていても、「なんて言うのかなぁ」と考えているのを相手は待ってくれません。
それにちょっと気が利いた一言を英語で言えたらなぁ、なんて思うことはいくらでもあるので、そういう時の一言が瞬時に言えるようになるためのトレーニングなんですね。
③520の頻出フレーズを短い会話の中でトレーニングして身につける
「トーキングマラソン」では、英語の映画やドラマなどから厳選された英語フレーズ520を徹底してトレーニングします。
また、さまざまな会話シーンが提供されているので、飽きません。
しかも、これが言いたかったんだよなぁ、という興味深いフレーズが多いので、楽しく学ぶことができるのもうれしいですよね。
TALKING Marathon(トーキングマラソン)のトレーニング内容
「トーキングマラソン」は1つの会話シーンを3ステップで発話トレーニングしていきます。
- RUN
- WORK OUT
- RUN AGAIN
RUN
最初のトレーニングである「RUN」では、会話シーンに合わせて表示される日本語に対して英語で発話します。
ここからさっそく6秒ルールが適用されますので、時間内で最適と思われる発話をしてみましょう。
WORK OUT
「WORK OUT」では、RUNでの会話シーンで出てきたフレーズや、そのフレーズを使った別の言い回しなどをトレーニングします。
「言えた」「言えなかった」とボタンが押せるようになっているので、うまく言えなかった場合は「言えなかった」を押すと、何度も練習をすることができます。
RUN AGAIN
「RUN AGAIN」では、再度会話シーンに戻って、RUNと同じトレーニングをもう一度繰り返します。
同じことの繰り返しなのですが、スピーキングのトレーニングで大事なのは、時間的なプレッシャ―の中で発話する練習を何度も繰り返すこと。
これを思う存分トレーニングできるのが、「トーキングマラソン」なんですね。
TALKING Marathon(トーキングマラソン)のメリット
ここでは、「トーキングマラソン」のメリットを見てみたいと思います。
- スキマ時間で何度もトレーニングできる
- 6秒というプレッシャーの中で発話するトレーニングで瞬発力を養える
- 会話シーンがコンパクト
- 「言えなかった」ボタンで何度も復習できる
トーキングマラソンのレベルとしては、TOEIC500点くらいでも十分に学べるレベルですので決して難しくありません。
また、1つの会話シーンが5分以内で学習できるので、ちょっとしたスキマ時間で学習できるのもうれしいですよね。
そして、6秒という時間的なプレッシャーがあるのもトレーニングとしてはいいです。何もプレッシャーがないとやはり身につきにくいですからね。
トレーニング中に「言えなかった」ボタンを押すと、何度も繰り返し練習ができるので、できない部分を集中して鍛えられるのもよいですね。
TALKING Marathon(トーキングマラソン)のデメリット
ここでは、「トーキングマラソン」のデメリットを辛口に評価してみたいと思います。
- フレーズに関する解説がない
- 表現にバリュエーションがない
- マイクが音を聞き取ってくれない
- 値段が高い
①フレーズに関する解説がない
会話シーンのそれぞれのフレーズに関する説明が全くないのは、もの足りないですね。
ただ、会話シーンのフレーズをひたすら練習するだけで、フレーズの表現がどういうニュアンスがあるのかとか、解説が何もないので、そのまま暗記するしかないんですね。
②表現にバリュエーションがない
会話シーンでそれぞれのフレーズをトレーニングできるのはよいのですが、「これって他のこういう表現でもいいよね」とか思う場面が結構あります。
同じような意味でも、表現の仕方っていくつかある場合ってありますからね。
そのあたりの解説も全くないので、やはり理解力を深めずに、トレーニングのみで習得するという、体育会系的な印象を受けます。
トレーニングはもちろん大事ですし、繰り返しも重要なのですが、やはり内容やフレーズに関する解説が欲しいですね。
③マイクが音を聞き取ってくれない
他の英語アプリと比較して感じたのですが、マイクが音をうまく拾ってくれないことが結構あります。
他の英語アプリではちゃんと音を拾ってくれるのに、トーキングマラソンではうまくいかない、と感じることが多いんですよね。
それで点数をつけられてしまうので、マイクの調子?で点数が大きく左右されてしまっている印象を受けます。
④値段が高い
下のトーキングマラソンの値段でも説明していますが、他の英語学習アプリと比較するとトレーニング内容のシンプルさを考えると、値段が高く感じます。
月4000円近く払うのであれば、「スタディサプリENGLISH「新日常英会話コース」」の方が、解説も豊富でトレーニング内容もリスニングとスピーキングの両方を鍛えられるのでコスパが良いのではないか、と正直感じています。
TALKING Marathon(トーキングマラソン)の口コミ・評判・効果
それでは、トーキングマラソンに対する口コミ・評判を集めてみましたので、参考にしていただければと思います。
ツイッターからのコメントを集めてみたのですが、思ったよりもポジティブな評価が多かったのが気になりました。
やっぱり、スピーキング力をつけたいと思っている人が多いのと、満足度はそれなりに高いことがわかりました。
https://twitter.com/MMoe59135442/status/1244064389109440512
アルクのトーキングマラソンがどのような教材かを、現在試しています。
英会話のスピーキングに完全に特化した教材というのは、意外とないので興味が湧きますよね。
1日学習時間が、5分から10分程度なのだけれど、もっとやりたい気分🙄
— ざっく@役立つ英語 (@eigo_friends) April 7, 2020
以下は、アルクのサイトからの感想です。
各レッスンは時間が短いので忙しくても、長時間の確保が難しくても大丈夫です。短時間でも、細切れ時間でも集中して行えます。各レッスンのフレーズも簡単すぎず、難しすぎず私はちょうどよかったです。すぐに使えそうなフレーズやそういう表現になるんだ、と勉強になるフレーズなど色々入っていますよ。※個人の感想です。効果には個人差があります。
英語はそれなりに勉強していましたが、いざ会話となると、表現を想い浮かべて声に出すのに時間が掛かりました。この教材は、ほぼ強制的に速やかなレスポンスを要求されるので、会話の面では、聞き流すよりも良いトレーニングになると思います。ひとつひとつのスキットは分量は多くなく、難しい単語や文法も多くなさそうなので、自分のペースで学習でき、繰り返し学習することで自信に繋がると思います。※個人の感想です。効果には個人差があります。
TALKING Marathon(トーキングマラソン)の価格
トーキングマラソンの価格はいたってシンプル。
月額3,980円(税別)。1日当たりで計算するとたったの132円。
これだけでトーキングの練習し放題ですから、決して高くはないかもしれません。
ただ、これも「スタディサプリENGLISH「新日常英会話コース」」が通常月額1,980円(税別)。
12か月一括払いにすれば、1か月が実質980円(税別)となるので、お得感が全然違います。。。
ただ、「トーキングマラソン」も2週間の無料お試し期間があります。
ですので、7日間の無料お試し期間がある「 スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)」と2週間のお試し期間がある「トーキングマラソン」の両方を試してみるのもよいかもしれませんね。
TALKING Marathon(トーキングマラソン)の解約方法
トーキングマラソンの解約方法もいたって簡単です。
万が一、解約をするときのために手順を解説します。
まず、メニューで「ヘルプ」を選択します。
すると、下記の画面が出てきますので、リンクをタッチしてマイページのログイン画面に行きます。
契約時のメールアドレスとパスワードを入力してログインします。
登録情報が表示されるので、契約プランで「解約する」を押します。
コメントがあれば入力して、「解約実行」を押せば解約手続きが完了します。
まとめ
「1000時間ヒアリングマラソン」がホンモノの英語を身につけるうえで最高の教材と思っている私としては、「トーキングマラソン」もポジティブに評価したかったのですが、現時点では正直物足りなさを感じてしまいました。
「1000時間ヒアリングマラソン」が本当に良い教材だけにちょっと残念です。
これからの「トーキングマラソン」の進化に期待したいところです。
ただ、2週間であれば無料体験ができますので、興味がある方はぜひ試してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
了