スピーキング上達の秘訣

英語力を効果的に伸ばす最強の音読法~これでスピーキング力も大きく上達!

海外在住15年以上、英語はTOEIC925点、中国語は旧HSK6級で広東語も日常会話程度に話せる、マルチリンガルのトニー(@enjoyhklife)です。

男性
男性
英語の音読って、英語を学習し始めてからやっているけど、いまいち効果がわからない
女性
女性
そもそも、音読に正しいやり方とか間違ったやり方ってあるの?

音読の重要性はなんとなく理解してる方は多いと思いますが、いまいち効果が実感しずらいんですよね。

でも、音読には正しい音読法、効果がある音読法があります。

それがわからずに、ただ漫然と音読をしているから、効果が実感できないのですね。

この記事では、英語学習者が当たり前のようにやっている音読について、最近の研究結果などをもとに、最も効果がある音読トレーニング法をご紹介します。

また、音読トレーニングに適した英語教材も紹介します。

内容は、関西学院大学の門田教授の著書「音読で外国語が話せるようになる科学」を参考にしているので、より詳しく知りたい方は是非読んでみてください。

英語の音読で大事なのは3点。

  1. 音読教材の英文をしっかり理解する
  2. 音読教材の英文の音声を聞く
  3. 音声のポーズ、強勢、イントネーションを抑えて、意識して音読する

特に重要なのは③です。

③では「なりきり音読」といって、映画・ドラマやインタビューなどを使って自分が話者になりきってトレーニングすると効果抜群です。

それでは、以下にわかりやすく説明していきます。

英語音読の効果とは

音読といっても、ただ文章を棒読みして読むだけでは効果はありません!

音読には、新しい語彙や文法を定着させる効果や、スピーキング力を伸ばす効果があります。

以下は、「1000時間ヒアリングマラソン」のテキストで書かれているものですが、ここでも、音読は「スピーキング」「発音」「文法・語法」の力を伸ばすのに効果的だとされています。

英語 音読

でも、音読なら日本人だって、学校教育でもそれなりにやっています。

クラス全員で一斉に音読したりしますもんね。

それなのに、日本人が英語の発音やスピーキングが弱いのはなぜでしょうか。

それは、音読の仕方が間違っているからです。

英語の音読を効果があるものにするパラレルリーディング

前述の関西学院大学の門田教授は、音読には音声を伴う「パラレルリーディング」が不可欠であるといっています。

パラレルリーディングは、英語の音声を聞いて、そのあとに音読するものですが、パラレルリーディングにもポイントがあります。

音声を句や節などに区切って聞き、聞いたものを音読するという、リッスン&リピート型のトレーニングが一番効果的なのです。

また、よく有名な演説などは何度も読んで暗誦できるくらいにするんだ、とよく言われていますが、著名人のスピーチの暗誦も効果的です。

私は以下に、アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズのスピーチを紹介していますが、このほかにもアメリカの前大統領のオバマ氏のスピーチも魅力的といえるでしょう。

正しい英語音読の方法

ここでは、関西学院大学の門田教授の著書「音読で外国語が話せるようになる科学」をもとに、正しい英語音読の方法をご紹介します。

まず、音読に利用する教材は、自分のレベルに合ったものを選んでください。

また、できるだけ楽しく学習できるように、自分が好きな俳優などのインタビュー記事や映画・ドラマの一部、もしくは自分が関心があるニュース記事などから選びましょう。

①英文を黙読し概要を理解する

まずは、英文を黙読し概要を理解します。

わからない単語や表現があれば、必要に応じて調べて理解を深めるようにしてください。

②英文の音声を聞きます

次に音読をする英文の音声を聞きながら、目で文章を追っていきます。

女性
女性
え、音読するのに英文を聞く必要あるの?

と思う方もいるかもしれませんが、実際に音読は、音声を聞くことと文章を音読することの「パラレルリーディング」が一番効果があることが実証されています。

これにより、文章を見たらわかるけど、聞いたらわからないという、日本人にありがちな乖離現象を防ぐことができます。

また、英文の音声は、以下のように節などで区切られてポーズがあるものがよいです。

ポーズがなければ、自分で停止ボタンを押して止めても結構です。

その後、ポーズなしの英文を聞き、目で文章を追っていきます。

英語 音読

③音読のポイントをチェックする

音読する際のポイントを文章に書きこんでいきます。

こうすることで、より音声に近いリアリティーのある音読をすることができます。

書き込むポイントは以下の点です。

  • ひと呼吸おく部分(ポーズ)
  • 強勢(ストレス)を置く部分
  • 高く上げたり下げたりするイントネーション
  • 区切らないで一気に読む部分

目安としては、上の写真をベースにして、ポイントを追加していけばよいでしょう。

④音声を聞いて音読

ここでやっと音読となるわけですが、音読の仕方は、文章を句や節ごとに区切ったもので練習します。

音声を、句や節ごとに区切って聞いて、ポーズをしたところで音読するという、リッスン&リピートで音読を進めていきます。

句や節ごとのリッスン&リピートに慣れてきたら、音声とほぼ同時に音読するパラレルリーディングをします。

これをパラレルリーディングがスムーズにできるようになるまで何度も繰り返していきます。

⑤音読

そして、最終段階が音声を聞かずに文章を読む音読をします。

この流れで音読をして初めて、しっかり頭にも残る、そしてスピーキング力の上達にも効果がある音読となるのです。

スピーキング力を高める音読法

英語の音読でさらにスピーキング力を高めることはできるのでしょうか。

私が受講している「1000時間ヒアリングマラソン」でも、スピーキング力向上に一番効果があるトレーニングは「音読」となっています。

しかし、音読であればどのような方法でもよいかというとそうではありません。

効果的にスピーキング力を上げる音読法があるのです。

それが「なりきり音読」です。

なりきり音読

なりきり音読とは、あなたが音読する文章の登場人物であるかのようなバーチャルリアリティーを創り出して行う音読です。

前述の門田教授は、音読文章の主語をすべて「私は(I)」と置き換える方法を紹介しています。

例えば、以下のように置き換えをします。

Nancy was born in 1995, and her father was a teacher at an elementary school in Tokyo.

I was born in 1995, and my father was a teacher at an elementary school in Tokyo.

主語を「私」に置き換えることで、客観的に読んでいた英文が、主体的になります。

「私」が話している、というバーチャルリアリティーを創り出すことができるのですね。

実は、これをもっと簡単にできる方法があります。

それが、映画やドラマ、インタビューなどの台本です。

映画やドラマの台本ですと、リアルな会話でありながら、登場人物の発言は全て「私」で始まりますから、自分の好きな映画やドラマで、登場人物になりきってなりきり音読をすると効果があります。

動画配信サービスのNetflixなどでも英語字幕が出せますので、楽しみながら学習できますね。

英語音読トレーニングに最適の教材

実は、ここで紹介した音読のトレーニングを効果的に行える教材があります。

それが「1000時間ヒアリングマラソン」です。

開港35年の歴史と実績から、英語ができるようになるための最も効果的なトレーニングを凝縮しているといっても過言ではありません。

ヒアリングマラソンの教材の中でもスピーキング力のトレーニングに特化した「スピーキング魂」で、上に紹介しているすべてのトレーニングを行うことができます。

英文の理解、文章中のポーズ、ネイティブによる音声、音読、リード&ルックアップ、役割練習(ロールプレイ)と、スピーキング力上達に必要なトレーニングをすべて網羅しています。

英語 音読

また、「スピーキング魂」だけではなく、「ニュースの斬り方」コーナーでも、効果的なトレーニングができるように教材が作られています。

強調して発音する部分が太字になっているので、音読をするときも、どこを強調して詠めばよいかは一目瞭然です。

英語 音読

\本物の英語を身につける唯一の道!/

ヒアリングマラソンは、中級者(英検2級、TOEIC700点)以上の方が対象です。

初心者~中級者の方は、スタディサプリENGLISHで提供されている、 スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)ビジネス英会話TOEICテスト対策コースから目的に合わせて選んでみてください。

まとめ

音読といっても、ただ読めばよい訳ではないことが、わかって頂けたかと思います。

音読で大事なのは、音声を聞きながら音読トレーニングを行うこと。

しかも、句や節に区切って音声を聞き、英語正しい発音やイントネーションが頭に残った状態で音読することがとても大事です。

このパラレルリーディング」が音読でも最も効果がある方法として証明されているのです。

そして、スピーキング力を上達させるための音読法として効果があるのが「なりきり音読」。

映画やドラマ、インタビューの台本などを使って、ポーズやイントネーション、強勢などをまねて音読を練習します。

そうすることで、「私」が話しているという「バーチャルリアリティ」を創り出すことができるのですね。

これらの音読トレーニングが総合的にできる教材として、アルクの「1000時間ヒアリングマラソン」を紹介いたしました。

ヒアリングマラソンは私も現在でもつかっている、ヒアリング用の教材ですが、音読のための教材も充実しています。

発音や語句・表現方法についても詳しく解説しているので、いちいち辞書で調べたりする必要もありません。

是非、正しい音読トレーニングをして、スピーキング力を始め、英語力をしっかり身につけていきましょう!

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最後まで読んでいただきありがとうございました!