1982年に開講されて以来、35年以上にわたって日本の英語学習者に、実践的な英語を身につけられる英語講座「1000時間ヒアリングマラソン」(以下、ヒアリングマラソン)を提供しているアルク。
「ヒアリングマラソン」の名前は聞いたことある、という方も少なくないのではないでしょうか。
この記事では、ヒアリングマラソンを受講して1年間完走した私が、ヒアリングマラソンの教材の特徴と効果についてわかりやすく解説していきます。
これもひとえに、ヒアリングマラソンで効果的に英語力を身につけることができたからだと断言できます。
それでは、ヒアリングマラソンの効果の秘密についてお話していきます!
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ヒアリングマラソンの教材
「ヒアリングマラソン」では2つの教材を使い学習を進めていきます。
- メイン教材:マンスリーテキスト
- 副教材:English Journal
マンスリーテキスト
メイン教材の「マンスリーテキスト」では、英語が聞けるようになるリスニング力、英語で聞いて直接理解する力をつけることができます。
そのトレーニングの過程で、スピーキング力をつけるための自分の意見を英語で組み立てるトレーニングもできます。
「マンスリーテキスト」をしっかり学習することで、リスニング力だけでなく、スピーキング力、語彙力、表現力と英語でのコミュニケーション能力をバランスよく、大きく底上げすることができます。
また、「マンスリーテキスト」では、英語学習のポイントや英語学習に対する悩みへの回答もたくさん書かれています。
単純な英語学習の教材とは違い、テキストを読むことであなたの英語学習での悩みも解決することができるのです。
English Journal
副教材の「English Journal」は、インタビューやフリートーク、ニュースなど幅広い英語を題材に、「マンスリーテキスト」でトレーニングした内容をサポートします。
著名人のインタビューやスピーチ、最新の時事ニュースが題材なので、教材を聞くだけでも面白いです。
全てのセクションで、内容理解の質問、ディクテーション、シャドーイング、自分の意見を述べるトレーニングができるようになっています。
幅広い題材を扱っているので、自分の興味があるところに重点を置きながら、リスニングのトレーニングだけではなく、英語での表現力や語彙力も身につけることができるのです。
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ヒアリングマラソン、教材から見る効果の秘訣
「ヒアリングマラソン」は、なぜあなたの英語力を上達させる効果があるのか。
それは、開講以来35年以上という歴史と実績を踏まえて、日本人が英語でコミュニケーションがとれるようになるための最適のトレーニングが提供されているからです。
以下に教材の詳しい内容を説明していますが、日本語にはない英語発音の特徴、英語を英語で直接理解するトレーニング、ネイティブの会話を通して学ぶ英語での会話の相槌や話の展開の仕方。
多くの人はヒアリングマラソンが、リスニング力をつけるための教材だと誤解しています。
ヒアリングマラソンをすることで、リスニングのトレーニングだけではなく、英語をコミュニケーションのツールとして使えるようになる、英語の実践力を効果的に身につけることができるのです。
このような教材は英語学習教材多しと言えども、ヒアリングマラソンくらいではないでしょうか。
リアルな英語を題材に、正しいトレーニングをすることで、あなたの英語力が大きく上達することは間違いありません。
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ヒアリングマラソン:マンスリーテキスト
「ヒアリングマラソン」のメインの教材となるのが「マンスリーテキスト」です。
ヒアリングマラソンで英語を上達させるトレーニングはこの「マンスリーテキスト」に凝縮されています。
ヒアリングマラソンというと、リスニング力のトレーニングだけを思い浮かべる人もいるかもしれません。
しかし、ヒアリングマラソンでは、スピーキング力をつけるためのトレーニングも豊富に用意されています。
「マンスリーテキスト」をしっかり学習することで、総合的な英語力をグンと伸ばすことができるのです。
「マンスリーテキスト」のコーナーは以下の9つとなります。★の数は難易度となっています。
- Basic Phonetics これで聞ける!英語の音 ★☆☆
- Picturing 英語スケッチング ★☆☆
- Spirited Speaking スピーキング魂 ★★☆
- Talk Today 気になる話題でトーク! ★★☆
- News Views ニュースの斬り方 ★★☆
- Cultural Discovery カルチャー大発見 ★★★
- Screening Room シネマ試写室 ★★★
- Dictation Contest ディクテーション・コンテスト
- Monthly Test HEMHET マンスリーテスト HEMHET
それでは、一つひとつのコーナーのポイントを解説していきます。
①Basic Phonetics これで聞ける!英語の音
英語の発音には、主に以下の4つの音声現象があります。
- 「連結」
- 「同化」
- 「弱化」
- 「脱落・消失」
このコーナーでは毎月上記4つからテーマが設定され、英語特有の音声現象を学び、英語聞き取りの基礎力をつけていきます。
このコーナーを学習することで、日本語にはない英語特有の発音を学び、「聞ける英語」を増やします。
②Picturing 英語スケッチング
私たちが日本語で会話をするときは、相手の話を聞きながら、状況や話の流れを自然に「映像化(イメージ)」しています。
日本語では、一度聞いただけで相手の話が「映像化」されるため、どんな話だったか聞かれても、細部まで正確に内容を伝えることができるのですね。
それと同じことを英語でトレーニングするのが、「英語スケッチング」です。
英文を聞きながら、話の5W1H(Whenいつ、Who誰が、Whereどこで、What何を、Whyなぜ、Howどのように)を紙に書き、英語を「映像化」するトレーニングをします。
これによって、英語を聞きながら状況をイメージし、細部まで理解できるようにするのがこのコーナーの目的です。
③Spirited Speaking スピーキング魂
ヒアリングマラソンは、リスニングのトレーニングだけではありません。
英語がコミュニケーションの道具である以上、自分が言いたいことを伝えるスピーキング力もリスニング力と同じくらい大切です。
ビジネスでよく出会う場面での英語を題材に、とっさの場面でも自然に英語をアウトプットできるように、話すための「型」をトレーニングするのがこのコーナーです。
以下の6つのトレーニングを繰り返し行うことで、「聞こえる英語の音」→「言える英語の音」としてスピーキング力をつけることができます。
- リピーティング
- 音読
- リード&ルックアップ
- リプロダクション
- オーバーラッピング
- シャドーイング
英語のインプットからインテイク(定着)、そしてアウトプットをトレーニングすることでスピーキングの「正確さ」と「流暢さ」を磨きます。
④Talk Today 気になる話題でトーク!
英語はアメリカ人やイギリス人だけが話すものではありません。
今や英語を話す大部分の人はネイティブではないのです。
また、通常の英語の会話では、口ごもったり、言いなおしたり、人によっては訛りがある場合もあります。
このコーナーでは、最新の社会問題や流行を取り上げたフリートークを聞き、自然な英語のやり取りを聞き取る力をつけ、自分の意見を言う力をつけます。
英語の自然な会話では、どのように相槌や反応をした方が良いのか、会話を広げていくための英語での会話のリズムを学べるのがこのコーナーの特徴です。
⑤News Views ニュースの斬り方
ニュースは通常、「ポイント」→「詳細」という構成で話されます。
ここでは、実際に報道された最新の英語ニュースを題材にして、英語でニュースの概要から詳細を聞き取るトレーニングをします。
トレーニングの流れは以下のようになっています。
- 概要把握
- 時事英語の語彙力
- 内容把握問題
- アウトプット訓練
時事英語が苦手という方も、このトレーニングすることで、英語のニュースを直接聞けるようになり、時事問題に対して自分の意見が言えるようになります。
⑥Cultural Discovery カルチャー大発見
ここでは、英語の著作の文章の抜粋を題材に、物語の文化的背景や社会なども学びながら英語を理解するトレーニングをします。
読み応えのある文章が教材になっているので、ちょっと難易度は高いですが、内容を英語で理解し、話の奥行や世界観を感じれるようになります。
英語で本を読みたいと思っている方は是非、しっかり取り組んでもらいたいコーナーです。
⑦Screening Room シネマ試写室
リアルな映画の英語を音だけで理解できるようになるトレーニングをします。
映画の英語を音だけ聞いて理解するのはかなり難易度が高いですが、何度も繰り返し聞くことで、生の英語のスピードやリズムについていけるリスニング力をつけていきます。
映画やドラマの英語がわかるようになりたいと思う英語学習者はとても多いと思います。
このコーナーで何度もトレーニングすることで、あなたの好きな映画やドラマが英語のままで理解できるようになる力をつけちゃいましょう!
⑧Dictation Contest ディクテーション・コンテスト
ヒアリングマラソンやもう一つの教材であるEnglish Journalではとにかくディクテーションが多く出てきます。
ディクテーションはリスニング力の上達に最も効果があるトレーニングといわれています。
英語を正確に聞き取って、書き取るトレーニングをすることで、発音、文法、語彙、文脈の総合的な観点から英語力の底上げをします。
コンテストですので、応募して成績優秀だと抽選で賞品が当たる場合もあるので是非挑戦しましょう。
⑨Monthly Test HEMHET マンスリーテスト HEMHET
マンスリーテストHEMHETは、ヒアリング力を客観的に評価するテストです。
テストの形式がTOEICのリスニング問題と似ているので、TOEICの学習をしている方にも効果のあるテストとなっています。
毎月あるテストですので、1か月の学習の集大成として取り組んでみましょう。
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English Journal
「English Journal」は英語の学習情報誌として発行されている教材で、「ヒアリングマラソン」では、マンスリーテキストがメインの教材、English Journalが副教材となっています。
マンスリーテキストでも毎日学習するには十分な内容ですが、そこにEnglish Journalが加わるとかなり盛りだくさんです。
学習方法は1日にどれくらいの時間をヒアリングマラソンに割けるのかにもよります。
1日に2時間かそれ以下の時間であれば、マンスリーテキストをがっちり学習する教材として、English Journalは英語を楽しんで聞くための教材として使ったらよいかと思います。
English Journalでは、すべてのコーナーの後に以下のトレーニングができるようになっています。
- 内容理解クイズ
- ディクテーション
- シャドーイング
- 考えてみよう(スピーキング)
- お役立ち表現
「English Journal」のコーナーは以下の6つです。★の数は難易度となっています。
- EJ Interview/Speech ★★★☆☆
- Tea Time Talk ★★☆☆☆
- Quick Chat ★★★☆☆
- World News ★★★☆☆/★★★★☆
- Lecture ★★★☆☆
- Mystery Speakers ★★☆☆☆
①EJ Interview/Speech
著名人などのインタビューやスピーチを題材に、自然な受け答えや聴衆への訴え掛ける英語で学びます。
分量は結構多いので、自分が使いたい表現を拾いながら、それをシャドーイングして定着させるトレーニングをすると効果的です。
知らない単語やトピックについてだと、語彙力をつけることもできます。
②Tea Time Talk
エッセーの朗読ですが、文章の難易度はそこまで高くありませんので、スピーキングに応用しやすい表現がたくさんあります。
英文を見ながらシャドーイングをしたり、英文を見ながら音声とピッタリのタイミングで発話するオーバーラッピングをすることで、英語での表現力をインテイク(定着)させることができます。
③Quick Chat
2人によるフリートークが題材です。
英語による相槌や、相手の発言に対する返事のバリュエーション、会話の広げ方を学ぶことができるので、英会話のトレーニングとしては最適です。
英文を見ながら音声とピッタリのタイミングで発話するオーバーラッピングでトレーニングすると、スピーキング力と共に、英語での自然なトークのリズムも身につけることができます。
④World News
ニュースや現場レポートが題材です。
ニュースは、背景とか予備知識がないとなかなかわかりにくい部分もあると思います。
現在話題になっている時事ニュースに関する語彙力も、このコーナーでしっかり身につけることができます。
自分がレポーターになった気持ちで何度もシャドーイングをしてトレーニングしてみると効果的です。
⑤Lecture
大きなトピックに関しての講義が題材となっています。
直近では、医療関係の講義や外国語学習に関する講義がありました。
どれも専門的ではありますが、難しすぎもしないので、安心して学習できます。
インタビューやフリートーク、ニュースとも違って、講義は論理を組み立てながら話されるので、英語だけでなく論理的な話の展開についても学ぶことができます。
これをしっかり学習するだけでも、トピックに関して英語でも意見が話せるようになるでしょう。
⑥Mystery Speakers
話者を推測するクイズ形式のコーナーです。
私は○○の時に使われているのですが、いったい誰でしょう?
みたいに、話者が自分について話をしています。
自分について話すことというのは英語でもたくさんあるのですが、これが英語だとなかなか難しいです。
このコーナーも、徹底的にシャドーイングをして、「自分語り」のトレーニングをすると物事の説明をする力が格段につきます。
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まとめ
「1000時間ヒアリングマラソン」は開講35年以上、その歴史と実績を背景に、日本人の英語学習者が実践的な英語力を身につけるために作られた講座となっています。
ヒアリングマラソンと聞くと、リスニング力だけをつけるものだと思う方もいるかもしれません。
実際、リスニング力をつけることができるのですが、ヒアリングマラソンでつけられるのはリスニング力だけではありません。
さまざまな題材を取り扱っていることから、語彙力や英語での表現力を幅広く学ぶことができます。
また、スピーキング力をつけることに特化したコーナーもあります。
ヒアリングマラソンでは、英語をコミュニケーションのツールとして「使える」ようになる、英語の実践力を身につけることができるのです。
ヒアリングマラソンは通常1年間12カ月の講座となっていますが、6カ月のコースもあります。
支払いも一気に支払わずに、リボ払いや10回までの分割払いも可能です。
是非、本物の実践的な英語力を効果的に身につけたいと思っている方は試してみてください!
\本物の英語を身につける唯一の道!/
了